ボイパとビートボックスの違いを徹底解説!!
近年、メディアにも多く取り上げられ、日本中にヒューマンビートボックスという名前が広がり、知らない人も減ってきた今でもボイパ(ボイスパーカッション)と呼ばれることは少なくない。
ここまで浸透しているボイパと、新しく日本でメジャーとなりつつあるヒューマンビートボックスの違いを徹底的に解説!!
まず始めに
ボイスパーカッションとは?
アカペラ発祥で、打楽器の奏でる音色を口で表現する方法である。
日本のアカペラグループ「RAG FAIR(ラグフェア)」のおっくんの登場からボイスパーカッションを略してボイパと呼ばれるようになり、日本中に広がる。
日本のボイスパーカッションには流派があり。RAG FAIRのおっくんが演奏している方法は関東流で、RAG FAIRと同じ時期にテレビ出演していたアカペラグループ「POCHI」のけんぞーが演奏している方法は関西流と、大きく分けて2つの演奏方法が存在する。
関東流と関西流の演奏方法にはそれぞれ別の音の出し方があり、関東流は有声音、関西流は無声音という方法がある。
有声音は自身の声を加えて出す音、無声音は自身の声を全く加えない演奏方法となる。
日本ではボイスパーカッションと呼ばれているが、海外ではVocal Percussion(ボーカルパーカッション)と呼ばれている。
ハモネプ RAG FAIR ダンス天国
上記のように、日本でボイパと呼ばれ始めたきっかけにはテレビ番組「ハモネプ」に出演していたRAG FAIRのおっくんの存在が大きく関係しているようだ。
ヒューマンビートボックスとは?
ヒューマンビートボックス(Human Beatbox)はヒップホップ文化から発祥し、ボイパと同じように打楽器の奏でる音色を口で表現する方法であるが、それだけでなくベース、特殊音といったさまざまな音を口で表現する方法であり、1970年ごろ、アメリカでドラムマシーンやターンテーブルを買えない貧困層の人たちが、ドラムの音を口で真似をし、それにラップを合わせたのが始まりである。
日本では数年前、ヒューマンビートボクサーのDaichi、ユーチューバーのHIKAKINの登場により、現代の小中学生で知らない子供はいないほどにヒューマンビートボックスの認知度は上がり、各地方でレッスンや大会が行われ、専門学校の専攻コースとして取り入れられるなど、全国的にメジャーになりつつある。
Daichi for Beatbox Battle Wildcard
Super Mario Beatbox
楽器や道具を必要とせず、自らの口のみで演奏できる手軽さから、子供から大人まで楽しめる音楽ともいえるだろう。
まとめ
細かく分けるとかなりの数になるため、大きい違いを主にまとめてみる。
ボイスパーカッション
- アカペラ発祥
- 複数人に参加する形
- 音楽寄り
- 基本的にドラムセットの音のみ
ヒューマンビートボックス
- ヒップホップ発祥
- 基本的に一人
- パフォーマンス寄り
- ドラムセット以外の音も表現する
根本的に「口で音を出して演奏する」という点では同じものといえる。
プロのビートボクサーDaichiもこの件について動画で触れており、実際にアカペラを経験している彼にも根本的には同じものという考えがあるようだ。
Pentatonixの登場により、最近のアカペラ界でもパーカスの部分をヒューマンビートボックスで表現するグループも少なくない。
[Official Video] Daft Punk – Pentatonix
今後、日本のヒューマンビートボックス界隈、ボイスパーカッション界隈がどう動いていくのか、とても興味深いところだ。
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